AIチャットを用いて現場での業務を効率化。JR東日本青森商業開発のAI活用事例。

株式会社JR東日本青森商業開発様は、青森に根ざし、青森の未来の活性化にJR東日本と連携しながら取り組んでいるJR東日本グループのグループ企業です。青森駅ビル・「LOVINA」及び「&LOVINA」、新青森駅・「あおもり旬味館」、弘前駅ビル・「APPLIESE」など商業施設を運営されています。

JR東日本青森商業開発様ではLightblueが提供する法人向けAIアシスタントサービス「Lightblue Assistant」をご利用いただいています。この度、AI活用に至った背景やプロジェクトの現状や今後のビジョンを、担当者である羽賀様にお話をお伺いしました。

業務効率化を目指して

はじめに、Lightblue Assistantを導入するに至った背景を教えてください。

羽賀さま:青森市内で開かれた交流会にてLightblueの代表の園田さんにお会いして、生成AIのワークショップをご案内いただきました。生成AIに関する情報には興味がありましたが、なかなか業務活用のイメージがついていないタイミングでしたので、良いタイミングでした。ワークショップでは、現場から様々な活用アイデアがでてきて、すぐにLightblue Assistantの導入を決めました。

導入後、Lightblue Assistantを用いて取り組んでいる業務について教えてください。

羽賀さま:現在は、弊社が運営する、青森駅近くの商業施設「AーFACTORY」を中心に、Lightblue Assistantを有効活用しています。

同施設ではタブレットPOSシステムを利用しているのですが、ポイント利用状況などの一部のデータは基幹システムと連携できておらず、二重管理になっています。従前、日々の売上データを突合しズレがないか人手を介してチェックするという業務が発生しており、現場で負担がかかっている状態でした。

Lightblue Assistantを導入したところ、現場メンバーがAIにPythonのコードを生成させ、作業の自動化を進めるといった改善が始まっています。A-FACTORYは弊社内でも現場力が強いチームなのですが、弊社内の社員がプログラムを書いて自動化を進めるまでになるとは嬉しい驚きです。

また、同じA-FACTORYにて、勤務表を作る際に、繁忙日と繁忙日以外の日で必要人員を最適化するためのシフト自動作成ツールを作ろうとしています。Pythonでの実装を試みていますが、このコーディング業務においてもLightblue Assistantを活用しています。

現場DXを目指したこれからの取り組み

今後、チャットAIを用いて取り組もうと考えていることはございますか?

羽賀さま:現場の業務負担を下げる取り組みは継続して取り組んでいきたいと思います。

他の商業施設でも古いPOSはデータ化されておらず、同様の作業が発生しているのが実情です。該当の商業施設においては、帳簿を人手を介してスキャンをし、OCRをかけるといった作業が発生しています。ここは工数がかかっているところですので、OCRから自動のデータ整形まで、AIを活用することで効率化できると良いなと考えています。

マーケティングという観点では、青森の特産品販売やその企画などを県内外へアピールするためのコンテンツやプレスリリースに使う文章の構成案作成などにも使っていきたいと思っています。

加えて会議の音声データも起こして議事録を作り、時間をかけすぎずに効率的に社内共有ができる仕組みを作りたいです。

他にも、すでに有効活用しているA-FACTORYでの事例のように、元々想定していなかったケースで活用できることもあるので、テナントマネージャー含め、社内のいろいろな関係者に周知を図っていきたいと考えています。

これらの「取り組みたいこと」については、Lightblueさんのサービスを用いればいずれもできることだと伺っていますので、現場の課題を一つずつ解決できるよう、AI活用に取り組んでいければと考えています。

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